三上ゼミ快調

チーム・ワークと個人テーマ追究の二本立てで進行している三上ゼミの新人たちも、三ヶ月たって、ずいぶんと成長した。チーム・ワークとしては各人がそれぞれのテーマを追究する様子をドキュメントし、それらを編集して最終的に一本の作品に仕上げるという線に落ち着いた。

問題は、各人がどんなテーマをどう追究していったらいいかという点に絞られた。11月はじめのコンパ以降は、お互いによく知り合うという目的も兼ねて、毎回数人ずつ追究したいテーマをめぐって発表してもらい、それに私をはじめとして他のメンバーが容赦なく突っ込みを入れ、それに答えることを通してテーマに潜む動機を深めると同時に広げるというレッスンを行ってきた。その過程では、各人のいままでの生き方や現状の認識、そして将来(仕事)の展望に対しても厳しいチェックが入れられた。熱い励ましの言葉を贈り合うシーンも多々見られた。そんな時間を経て、皆少し逞しくなったように感じられた。

年内最終回の今日は、そんな三ヶ月間を各人に振り返ってもらった。その中で、「あと2年しかない」という焦りと不安を吐露した学生がいた。それに対する「まだ2年もあるって考えられるんじゃない?」という私の応答を聞いていた別の学生がしみじみとこう言った。「僕はこれからの時間は長いなあと感じています。それに、やりたいことがはっきりしていれば、時間に短いも長いもないんじゃないかな」

(おお、こんな言葉を出せるようになったか、と感激する三上先生。)

……

三上:そういうわけで、とにかく、焦るな、慌てるな。足下を見よ。灯台下暗しになるな。いいね。じゃあ、皆、良いお年を。