上弦の月、雪見酒



風のおさまった夜、乾雪が静かに降り続ける。上弦の月が雲に見え隠れする。屋上ともいえるベランダの上で月&雪見酒。「酒」はトリスのハイボール


たくさんの人たちと、おしまいの空を見る。
(中略)
万物おしまいよりいづる。そういう国の、屋上にいる。

  石田千『屋上がえり』筑摩書房、2006年、212頁