ホオズキを買う



ホオズキ(鬼灯/酸漿, Chinese lantern plant, Physalis alkekengi


立ち寄ったスーパーマーケットに入っている花屋でホオズキが目にとまった。若い女店員に断って写真を一枚撮らせてもらった。「お好きですか?」「はい、、二本ください」「かしこまりました」彼女はだまって三本包んでくれた。帰宅してから硝子の花瓶に生けた。なぜかまずは仏壇に飾ろうと思った。女店員には言わなかったが、ホオズキが好きなのは、赤提灯のように、見た瞬間に、心にポッと灯が点るような気がするからかもしれない。なぜ変形した萼が果実を包み込んで鈴のような形を取るのかは永遠に理解できないだろうなどと思いながら、その赤い<実>を眺めるのも好きだ。