書物

反消費の逆説

辺見庸による渾身のチェット・ベイカー論「甘美な極悪、愛なき神性」のひとつの眼目は、「反消費主義」、「反資本主義」にある。辺見庸は「仮説からの推論」、「妄想」と断った上で次のように語る。 もうひとつの推論は、チェットという甘美な悪は、あまりに…