写真の穴、写真の眼

毎朝、藻岩山を何枚も撮る。

見える時も、雪に煙って見えない時も。
道も何枚も撮る。

撮った写真に自分の眼が映っている。その時の心が映っている。そう感じている。もちろん、あくまでプライベートな記録だ。でも、後で見直したとき、その穴のような眼の奥にそのときどきに私が感じていた世界が広がって見えるような気がする。その意味では、写真は瞬間の過去旅行への入口になる。