写真
公園内を流れる川にかかる橋の上で神妙な面持ちの老父婦とすれ違った。何故か奥さんは六つ切り大の写真を左手に持っていた。私には裏側しか見えず、何が写っているのかは分からなかった。橋の上から上流の景色を撮影して振り向くと、反対側の欄干に軽くもた…
Jonas Mekas(1922-2019)
CONTAX RTS + Carl Zeiss Planar 1.7/50 + Kodak400TX
京都猫町ブルース 4歳まで歩けず喋れずの状態がつづき美猫リリィに見守られながら、鶏小屋のなかにチャボと鶉とともに放り込まれて過ごした。 歩けるようになると、将来、馬車曳きになると得意げだったが、母は土壁踏みにでもなればいいと言った。4Hクラ…
具材は牛肉薄切りと玉葱のみ。薬味にセロリ、パセリ少々。数週間分の新聞写真を眺めながら。
Around the Flatiron Bldg., New York by Hashi 関連エントリー 撮る光、見る光(2009年12月21日) HASHI's Journey(2012年01月27日)
Paul Klee - Before the gates of Kairouan(1914)
ヒナギク(雛菊, Daisy, Bellis perennis) Robert Frank, The lines of my hand, Panteon Books, 1989 最近は、読んだ本、見た写真を、次々と埋葬するように忘れることを心がけている。それでも執拗に蘇ってくる語句やイメージがある。本に関しては山本博道…
散歩に着るジャンパーの内ポケットに一枚の写真が入ったままだ。もうひと月半になる。顔見知りのおばあさんに手渡すつもりの鷽(うそ)の写真である。病気の後遺症のせいか、会うたびにおばあさんは徐々に声を失っていった。最後に会ったのは、町がまだ根雪…
写真から伝わってくるのは三者三様の眼差し。その源は氷原か荒野か砂漠のようだ。
阿久根佐和子「カメラに人生の喜びを託した、孤独な乳母の物語」(『IMA』2013 Spring Vol.3)。 「写真って歌よね」 「薮から棒に何だよ?」 「ヴィヴィアン・マイアーって人の写真を見てて、そう思ったの」 「どういうことだよ?」 「歌は彷徨える魂を一時…
「撮影」とはよく言ったものだと思う。写真は「影」だから、どんな時間と空間にも属さないと思いたい。写真をアルバムから解放して空き箱にランダムに放り込む。まるで折り重なった色んな種類の落ち葉のようで、写真本来の姿を見せてくれていると思う。
藻岩山の灯
注文していた井上孝治「想い出の街」カレンダー2013年度版が届いた。カレンダーのいい仕上がりに驚いていたが、同封されていた送り主の井上一さんが撮影した犬の写真を使ったポストカードにもっと驚いた。井上一さんは手紙にこう書いていた。 同封したポスト…
伊良子清白(いらこ・せいはく, 1877–1946)「漂泊」、『孔雀船』(岩波文庫、昭和13年、1938年)13頁 朝 [ 昼 夕 夜
*** *** 半世紀余り前に道東の中標津(なかしべつ)町駅前の松屋カメラ堂で現像されたネガを見ていた。私が調べたかぎりでは松屋カメラ堂は今はもう存在しない。ネガには、焼かれた(プリントされた)ものを見た覚えがある三輪車に股がった一歳の頃の…
若い母と幼い弟 *** *** プレスバン(Press Van、鈴木光学工業、1953年) 昨夜、半世紀ちかく前に父が撮った二本のネガを見ていた。細かい傷がたくさんついているが、思ったほど経年劣化していない。フィルムはFUJI NEOPAN SS 6x6判とSAKURA COLOR NEG…
福岡の井上一さんから井上孝治「想い出の街」カレンダー2013年度版が完成したとの知らせが届いた。今回は表紙にも写真が入っているそうだ。楽しみである。 これは井上孝治「想い出の街」カレンダー2012年度版の11月。写真には「テレビは高価で買えなかった。…
関連エントリー 藻岩中央市場(2012年10月02日) 河馬の置き物とデパートのアーケード(2012年10月22日 )
公衆電話ボックス、伊達市萩原町、国道37号