ルイーズ・ブルジョア95歳の誕生日:365 Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスの365映画。時差のせいで、さきほど三日目の三作目が公開された。

Wednesday Jan. 3, 2007 5 min. 32 sec.

Benn, Sebastian and
myself, we visit Louise
Bourgeois
to wish her
Happy 95th Birthday.

この「蜘蛛(Spiders)」で有名な、1911年パリ生まれ、38年以来ニューヨークに住む破格で型破りな女流彫刻家Louise Bourgeois(ルイーズ・ブルジョア)をその95歳の誕生日を祝うために訪れたメカス。誕生日を祝うことはこの世に生まれてきたことを祝福とともに受け入れてくれる他人が存在することを意味する。何歳になっても誕生日をちゃんと祝うことは人生で一番大切なことかもしれない。メカスが持参したチョコレートの「甘さ」が伝わってくるようなフィルムだった。

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ルイーズ・ブルジョアの作品の衝撃は、シュールレアリズムとか抽象的表現主義とかミニマリズムとか、美術史的なキーワード的思考ではとらえられない、一人の女性の想像力のパワー、普通の人々が想像力の欠如から振るう姑息な暴力を粉砕してくれるような痛快なパワーの源泉を暗示する。これは2003年自ら「タイガーマスク」となった91歳のルイーズ・ブルジョア

ルイーズ・ブルジョアに関しては、「ルイーズ・ブルジョワ ワーク・イン・プログレス1」と「ルイーズ・ブルジョワ ワーク・イン・プログレス2・3」が、こちらから入手できる。このビデオはルイーズ・ブルジョワの密着型ドキュメンタリー。すべてニューヨークのブルジョワの家にカメラが直接入って撮影したもの。ジョナス・メカスも顔を覗かせている。