詩論と情報論

fuzzy2さんが私の
2007-03-21「心の中の奥の細道http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20070321/1174483506
を取り上げて、「情報論的」な観点から分析してくださっている。非常に有難いことである。

2007-03-21「日本語的表現、英語的表現」http://d.hatena.ne.jp/fuzzy2/20070321/p3
2007-03-22「俳句(詩)の圧縮と伸張」http://d.hatena.ne.jp/fuzzy2/20070322/p2
2007-03-23「教科書準拠指導者向けガイド」http://d.hatena.ne.jp/fuzzy2/20070323/p1

これらのエントリーは、詩的想像力(poesy)に関する私の拙い経験に基づいた初歩的な分析(poetics)を情報論的観点をベースにいくつかの重要な文脈において論理的に再構成し、たくさんの考えるヒントを提示している。それらを読みながら、改めて情報の量と質について考えた。同じ情報量(例えば17文字)でもそこから引き出される、あるいはそこに読み込まれる情報量は人に依って様々である。そこで「引き出される」、「読み込まれる」経路、つながりが情報の「質」、つまりは「意味」である。そして人は意味に反応すると同時に束縛されもする。表現、翻訳、解釈は、そのようなつながりとしての意味の解体(忘却)と再構築(想起)の終わりのないプロセスである。