情報倫理2007 第12回 インターネット・リテラシーその4:未来は自分で作り出すもの

今回は『フューチャリスト宣言』の第3章「フューチャリスト同盟だ!」と第4章「ネットの側に賭ける」、および梅田望夫特別授業「もうひとつの地球」と茂木健一郎特別授業「脳と仕事力」を参照しながら、今までの総まとめとして、私達それぞれの「未来」について考えます。梅田氏と茂木氏が語る未来主義、未来派の考えで一番大切な点は、未来というものが、「未来はどうなるんでしょうね?」と他力本願にイメージされるべきものではなくて、自分がどんな未来を望むか、その希望を主体的に具体的にイメージできるかどうかという一点にかかっているということだと思います。

で、「もう終わっている」(第3章)と診断される大学に関係する者として、そこでどんな本質的な希望を思い描き語り実践することができるか。それが私たちにとっての課題です。ポイントは私たちと大学との関係を所属ではなく連携(アフィリエイト)としてどれだけ緻密にイメージし実践できるかということです。もちろん、恐るべきパワーを秘めた、学習環境かつ表現手段としてのインターネット上の新しいサービス群をどう受けとめて自分の現実の生活にどう組み入れるかという課題も込みです。

講義の骨子です。

1「もう終わっている」大学をどう活かすか
2所属からアフィリエイト
3未来は予想するものではなくて創造するもの
4好きこそものの上手なれ
5弱点が最大のチャンス

併せて次回の試験の概要について説明します。