ブログで何ができて、ブログから何が始まるか

こうしてブログを続けている一番大きな理由は、ブログで何ができて、ブログから何が始まるかに関心があるからだということに今更ながらはっきりと気づいた。

金城さんの「合同会社simple A」の法人登記完了を知った矢先に、「翻訳」関連の情報源から「合同会社翻訳オフィス駒田」の存在を知った。駒田さん(?)がブログで何をしようとしているか、そして現実の会社ではどんな仕事をしようとしているかについては、「はてなダイアリーで合同会社をはじめる」(2007-10-17)を是非参照していただきたい。その中で駒田さんは「合同会社翻訳オフィス駒田」を立ち上げようとした最も深い動機についてこう書いている。

2007年は大きな変化の年になりました。日本では「団塊の世代」と呼ばれる戦後世代の一斉退職がはじまり、これによって再雇用、定年延長、年金受給、新規雇用、雇用形態、技術継承といった、誰もが自分とは無関係ではいられない話の内容について大きな変化が一気に噴き出してきたのが「2007年問題」と呼ばれています。郵政民営化も実施され、早い話が「自分のお金について自分で考えなければいけない」世の中がはっきりと姿を現したということになろうかと思われます。そのなかで、自分で考えるということは「かなりしんどい」ことになろうかと思われます。さあ、どうしたらよいのでしょうか。

これは単に「どうお金を稼ぐか」という問題ではなく、私を含めてすべての日本人に突きつけられている「どう生きるか」という問題であり、はてなダイアリーの「合同会社翻訳オフィス駒田」はそれに対する駒田さんなりの真摯な「答え」の現場になっていると感じた。そこでは「合同会社」を立ち上げる苦労話もオープンに赤裸裸に綴られているし、駒田さんが「翻訳」という主戦場で何ができるかが控え目なスタイルながら実は強烈にアピールされてもいる。

私は「合同会社simple A」と「合同会社翻訳オフィス駒田」に、ブログで何ができて、ブログから何が始まるかという個人的な問いにひとつの明確な解答を見た。