エゾノシモツケソウ、ハクサンチドリ、ジャーマンカモマイル、セージ、トウグミ


エゾノシモツケソウ(蝦夷下野草, Filipendula yezoensis)が咲き始めた。

Hさん宅の庭では花の終わったハクサンチドリ(白山千鳥, Orchis aristata)が黒い果実をたくさんつけていた。しゃがみ込んで失礼して撮影していたら、すっかり顔馴染みになった若いご夫婦が私に気づいてわざわざ家から出てきて、挨拶してくれた。「また、何かありました?知らない植物がいっぱいあるんですよ。親父が植えたんです」とご主人。「出ました」とお腹に軽く手を当てる奥さん。実は最近、お二人は女の子を授かったばかりだった。幸せそうだった。先月末に何度か大きなお腹を抱えてふーふーいいながら散歩するところに出くわしていたのだった。「もういつ生まれてもいいんですけど」と言ってたっけ。今度、赤ちゃんに対面させてくれるという。楽しみだ。

Hさん宅の畑ではキク科のジャーマンカモマイル(german chamomile, Matricaria chamomilla)とシソ科のセージ(Common Sage, Salvia officinalis)の群生が花盛り。

セージの鮮やかな紫の花が目を惹く。セージはサルビア (Salvia splendens) の近縁種。抗酸化作用が強く、古代ローマ時代から免疫を助ける薬草として使われていたという。「ソーセージ」の語源に関係するという怪しい説があるらしい。

昨日、花の終わったトウグミ(唐茱萸, Goumi, Elaeagnus multiflora var. hortensis)を観察したが、果実が見当たらなかった。今朝もう一度観察してみたら、あった。しかし二個しか見つけられなかった。

オダマキ苧環, Aquilegia flabellata)の花が上を向いて開いているところを初めて見た。こんな花だったんだ。

あるお宅の庭に見知らぬ緑の小さな花を見かける。未同定。