未亡人の涙、ノラニンジン

札幌、晴れ。暑さが少し戻る。


空き地にはツユクサ(露草, Dayflower/Widow's tears, Commelina communis)の花が点々と目立ちはじめた。「儚さ」を象徴する「秋」の花だ。英語の別名に見られる連想力が洒落てる。「未亡人の涙」か。

和名に関しては、古くは「つきくさ」と呼ばれ、「着草」、「月草」(『万葉集』)と表記された経緯があり、花の形から「蛍草(ほたるぐさ)」や「帽子花(ぼうしばな)」、花の鮮やかな青色から「青花(あおばな)」などの別名があり、さらに「鴨跖草(おうせきそう)」という生薬名もある。花の季節に全草を採って乾燥させたものが、下痢止め、解熱などに効果があるらしい*1


アスファルトの隙間からノラニンジン(野良人参, Wild Carrot, Daucus carota)が生えていた。