月浦

空になった月浦ワインのボトルのラベルの四隅に試みに爪を立ててそおっとゆっくり剥がそうとしてみたら、意外や意外、綺麗に剥がれるではないか。剥がれたはいいものの、これをどうしよう、と剥がれたラベルを手にもって家中を右往左往した。結局、L判の写真印刷用紙にペタッと貼付けたが、皺くちゃになっちゃった。

「月浦」という名前に強く惹かれる。「月」だけでも十分に「浦=裏」の世界を象徴するのに、それにさらに「浦=裏」が追い撃ちをかけている。浦々=裏々である。でも裏の裏で表というわけではない。裏のさらに裏なのだ。路地のさらに路地? 浦は陸と海が深く交わる場所。コミュニケーション密度が最も高い場所。

ウララ、ウララ、ウラウラで、という歌詞があったっけ。

はてなスターならぬ、はてなムーンがあったらいいのにな、とフト思った。