エゾリス、寒干し風景


藻岩神社で祈りを捧げていると、背後からチュッチュ、チュッチュと鳴く声がした。聞いたことのない鳥の声だと思った。「儀式」を終えて振り返ると、剪定された太い枝のてっぺんにちょこんと座ってこちらを見つめるエゾリスがいた。なんだ、お前だったのか。よし、記念撮影だ。そう思ってカメラを向けているうちに、もう一匹が木の幹を駆け上がってきて、追いかけ回した。その時の様子をビデオに収めた。

最初のエゾリスは枝から枝へ、そして隣に木の枝に飛び移ったかと思うと、幹を駆け下り、雪の上を駆けて行き、視界から消えた。もう一匹もそれを追いかけて雪の上を駆けて行った。雪の上を走るエゾリスの後姿を生まれて初めて見た。その姿を写真に収められなかったのが残念だ。


初冬に大根干しはよく見かけるが、魚の寒干しはほとんど見かけない。町内では珍しい寒干し用の手作りの立派な小屋が以前から気になっていた。ちょっと撮らせてもらったが、ブレブレボケボケだった。軒先などに魚を寒干しする家は他には見かけない。これは鱈(たら)か。