ハナちゃん



サッポロの「ワサオ」に思い切って接近した。ちなみに、「ワサオ」とはメレ子さんの記事がきっかけとなって、今やその名前と存在が全国に知れ渡った青森のワサワサ犬。そう言えば、先週、朝日新聞にも記事が載っていた。こちらは青森のワサオに比べるとスケールも迫力も下回るが、同じような毛むくじゃらのワサワサ具合から、私が勝手に「サッポロのワサオ」と命名した。サッポロのワサオへのアプローチの模様はこちらの動画で。

ところが、私がワサオ、ワサオ、と彼をかまっていたら、飼い主のご年配のM夫人が出ていらして、ハナです、と訂正された。すみません^^; 女の子でしたか! どうりで穏やかな感じがしました...。平成8年生まれですから、もう12歳、おばあちゃんですけど。そうですか。ハナ、ハナ。ご免な。今度から、ちゃんとハナと呼ぶよ。その後、M夫人からは貴重な話を聞くことができた。ハナちゃんにはいろいろと教えられたと彼女は言う。こうして手入れもせずに毛むくじゃらで汚らしいんですけど、近所の方や通りすがりの方が皆さんとても可愛がってくれるんです。幸せな犬です。それはよく分かります。とっても可愛いですし、愛嬌がありますから。それで、私もハナのように多くの人に可愛いがってもらえるよう努めるようになったんです。そうですか。いいお話ですね。実はハナはムツゴロウ先生の所で生まれたのをもらってきたんです。シベリア産の〜とかいう犬種らしくて、本来は真っ白な綺麗な犬なんです。へえ、あの畑正憲さんのところからですか。そんなハナは3年前に子犬を3匹産んだ。そのうちの1匹が近所にいるという。幸せになれという願いをこめて彼女が「ハッピー」と命名したという。あの角を曲がった突き当たりの角のお家にいます。それは、ぜひ会いに行きます。ところで、あそこにムックのおうちとありますが。階段下に「ムックのおうち」と書かれた板が目に入った。ムックは我が家の最初の犬でした、と彼女は記憶をたぐるような遠くを見る目で語り始めた。(中略)そうでしたか。M夫人との世間話を終えて、私はハッピーがいるという家に向かった。しかし、会うことはできなかった。きっと室内にいたのだろう。