幸せは花びらの中の一粒の朝露のよう

A Felicidade - Antônio Carlos Jobim and Vinícius de Moraes, October 18 in 1978 in Milan, Italy

A felicidade é como a gota
de orvalho Numa pétala de flor


アー/フェリシダーヂ/コム/ア/ゴータ
ヂ/オッバリュ/ヌマー/ペータラ/ヂ/フローッ


Happiness is like a drop
dew on a flower petal


幸せは花びらの中の
一粒の朝露のよう


「A Felicidade」はマルセル・カニュ監督の映画『黒いオルフェ』(1959)の導入歌としてヴィニシウス・ヂ・モライス(Vinicius de Moraes, 1913–1980)とアントニオ・カルロス・ジョビン (Antônio Carlos Jobim, 1927–1994)が共作した。『黒いオルフェ』といえば、なんと言ってもルイス・ボンファ(Luiz Bonfá)作曲の「カーニバルの朝(Manhã de Carnaval)」が有名だが、この曲もいい。動画はモライス65歳、ジョビン51歳の時のデュオ。ジョビンが今の私くらいの歳だ。「爺」になっても、恋や愛や幸せを心を込めて歌えるのは素敵だなあ。それにしても、この歌は幸せというものの儚さ、人生というものの儚さをよく表現していると思う。今をつかむのと同じくらい幸せをつかむのは難しい。ちなみに、ジョナス・メカスは幸せほど複雑なものはないと語った。幸せは超複雑故に、超脆く、超見失いやすく、壊すのは超簡単であるのかもしれないなあ。


参照


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