深圳点描


11月14日午後4時(日本時間午後5時)すぎ、深圳国際空港に着陸態勢に入った飛行機の窓から海岸線に升目状に拡がる田んぼのような池が目に飛び込んできた。何かの養殖用の池かと思ったら、塩田だった。



宝安区にある深圳国際空港。



Lさんの案内で広東料理の店で会食する。



店内で見かけた巨大なキュウリ。直径30センチ、長さ1メートルほど。



Lさんの案内でS大学の広大な敷地の一部を散歩する。全寮制のS大学では約3万人の学生が生活する。何十棟もある学生寮の窓という窓には洗濯物が干してあった。ひとつの町のようにも巨大なキャンプあるいはプリズンのようにも感じた。午後8時を過ぎても学生たちの往来は激しく、あちこちで小さな集まりがあり、お祭りのように賑やかだった。



宿泊したホテルのある南山区の南海大道に架かる歩道橋の上で女性用のワンピースを売る中年の男と歩行者の足元で堂々と仰向けに天を仰いで眠る顎髭を伸ばしくたびれた服装の老人を見かけた。その歩道橋の上は朝5時くらいには果物売りでいっぱいになるという。その夜はなかなか寝付けなかった。寝たのは朝4時頃だろうか。目覚めたのは6時半。結局歩道橋の果物売りは見逃してしまった。



15日朝7時、ホテルの9階の部屋の窓から南海大道に沿った緑の濃い街路樹を見下ろす。



遠目には本物に見えるホテル食堂の飾り。何の果実に似せて作ったのか。通称フォックスフェイス、ツノナス(角茄子, Nipplefruit, Solanum mammosum)のようだ。




ホテル食堂に面したけっこう広いバルコニーを掻くおじさん。



バルコニーで気になった果実、未詳。




バルコニーで上を見上げる。



軽い朝食を終えてからホテル周辺を散歩する。







南海大道の街路樹の下を歩く。



ハイビスカス(仏桑花, Hibiscus or Rosemallow, Hibiscus rosa-sinensis



ランタナ(七変化, 馬櫻丹, Lantana, Lantana camara)



バウヒニア(香港蘭, 洋紫荊, Hong Kong orchid tree, Bauhinia blakeana)



ブルージャカランダ(Blue jacaranda, Jacaranda mimosifolia)か



ヤナギラン(柳蘭, Willowherb, Chamaenerion angustifolium)の仲間か



コバノセンナ(小葉の旃那, Climbing cassia, Cassia coluteoides)か



パイナップル科のグズマニア(Guzmania magnifica)か



オオカッコウアザミ(大霍香薊, Ageratum houstonianum)か










夕方仕事を終えてから、海南島出身のHさんが運転するルノー車で向かった大きなショッピングモール「海岸城」内の浙江料理店で会食。




食後、星巴克珈琲で歓談。日本のカワイイものが大好きだというHさんだが、車も髪型もファッションも切れのいい話し方や物腰も懐かしいヌーヴェル・バーグの映画、女優で言えばアンナ・カリーナを彷彿とさせるパリ・モードだった。ホントはフランスが好きなんでしょ? と聞くと、ちょっと照れながらも、デザインやファションではイタリアとフランスのセンスに共感すると語った。