石狩川の向こうに樺戸連山を望む
月形刑務所(Tsukigata Prison)。樺戸郡月形町。「月形」という町名は樺戸集治監の初代典獄(所長)月形潔の姓に由来する。
樺戸 かばと
樺戸郡は石狩川中流西岸一帯の土地で、その名をつけて呼ばれる樺戸川は、浦臼町と新十津川町の境を流れている(石狩川支流)。永田地名解は「カパト(kapato)は水草の名。和名はカハホネ、今人コウホネと云ふ。郡中オサッナイとウライウシペッの間に河沼あり。河骨(かわほね)多し。故に名く。今人月形村をカバトと思ふは非なり」と書いた。水中に蓮根のような根茎があってそれを食用にしたのだという。
コウホネ(河骨, Cow lily, Nuphar japonicum)はスイレン科の多年生の水草。
参照
樺戸監獄史話―囚人、石狩川をのぼり沿岸を開く (1972年)