絵鞆半島外海岸

先日、高齢の岳母をドライブに連れ出して断崖絶壁の続く絵鞆半島の外海岸線を巡った。見晴らしのよい場所に停車して外海を望む度に「何十年ぶりかしら」、「こんなに綺麗だったなんて」と呟いていた。

絵鞆半島(えともはんとう)は、北海道室蘭市南部に位置し、太平洋及び内浦湾に面した小半島。内浦湾の東端を占める。地名はアイヌ語の「エンルム」(岬)に由来するという。 室蘭港を抱くように南西のち西へ伸びた陸繋島で、太平洋側の東岸は海食崖が発達。南端はチキウ岬で、太平洋と内浦湾を分ける。半島の最高所である測量山を経て半島の西端に行き着くと絵鞆岬で、近くに市立室蘭水族館がある。 半島先端部からは、室蘭港を渡って対岸へ白鳥大橋がかかる。半島に囲まれた室蘭港は白鳥湾とも呼ばれ、古くから天然の良港として発展してきた。湾に面した埋立地には新日本製鐵室蘭製鐵所をはじめ、多くの企業が立地している。 室蘭本線の支線が、半島基部から中程にある室蘭駅まで屈曲しながら走る。東岸から南岸にかけては、北海道有数の自然景勝地となっており、「ピリカノカ」の一部として国の名勝に指定されている。また、これら半島一帯の景勝地室蘭八景に選定されている。

 絵鞆半島 - Wikipediaより

絵鞆 えとも

 室蘭市内の地名。絵鞆は元来は室蘭(絵鞆)半島の先端部の称。その岬をエンルム(岬)の称で呼ぶところから出た名であった。永田地名解には「エンルム・エトゥプ。岬。即ち江鞆岬なり」と書かれ、またそれが今の地図にも出ているが、少々変な形である。たぶん、エンルムがこの地帯の名になって後に、その岬の処がエンルム・エトゥフ(絵鞆の・その岬)と呼ばれるようになったから出た名であろう。
 ここでも鼠(エルム)が多かったからエンルムというのだとの説話的解が残されていた。
 アイヌのいた絵鞆の部落は岬の少し西のシュッキと呼ばれた小入江の処であった。シュッキは特別の葭(あし)だと説明されて来たが、ふつうの形のシュプキ(葭)の訛ったものだったのではなかろうか。崖続きの海岸の中で、ここだけは小川の流れる入江の小沢である。

  山田秀三『北海道の地名』北海道新聞社、1984年、400頁







鯛焼きならぬ鯨焼き、道の駅「みたら室蘭」で



室蘭市立水族館




室蘭港エンルムマリーナのヨットハーバー





長谷川貿易ビル(旧楢崎倉庫、ハーフティンバー工法の煉瓦造り2階建て、明治39年頃築)。海岸町3丁目2。ファサード中央の窓の下に取り付けられた菱形の中にHとSを重ねた屋号のデザインが印象的。改装された一階部分は5軒の集合店舗として使われていたように見えるが、現在は長谷川貿易株式會社(日用品雑貨貿易)とTen-PoP(手作りハンバーグの店)の名だけが残る。この建物に関して、室蘭工業大学の武田明純助教の研究グループによる「歴史的建造物」調査の中間報告の概要が、かつて室蘭民報に掲載された。


参照