長流川、三階滝川



長流川。老山橋から上下流を望む。

長流 おさる(長和 ながわ)

 川名、地名。胆振では鵡川に次ぐ第二の大川である。永田地名解は「オサレ・ペッ。急流川。直訳投げる川」と土地の人の話を聞いたらしい解を書いたが、恐らく後人の説であろう。私が付近の古老から聞いた音はオサールペッだった。オ・サル・ペッ「o-sar-pet 川尻に・葭原(がある)・川」であろう。駅名の起源29年版は、文章のように o-sar-un-pet(オサルンペッ)と、un(ある)を入れて語源の意味を書いた。
 それで長流と当て字して川名、地名として使われて来たが、「お猿」と聞こえるのが困るらしくて、近年長和と改名された。

  山田秀三『北海道の地名』北海道新聞社、1984年、406頁



水神の祠、三階滝公園内、伊達市大滝



手水鉢、三階滝公園内、伊達市大滝







三階滝川、三階滝

三階滝川 さんがいたきがわ

 国鉄新大滝駅(三上注:国鉄胆振線廃線に伴い1986年に廃駅となった。旧国鉄胆振線の跡地は平成ふるさとの道公園として活用されている)のすぐ上の処で、長流川の水源は大きな二股になっている。その右(東)股が三階滝川で、その下流部に三階滝という大滝があるので付けられた名。アイヌ時代には次のように恐ろしく長い名があった。
 シラウオイコヘノエオサルペッ(shirauoi-ko-henoye-osarpet 白老・に向かって・曲がっている・長流川)で、その水源から山を越えると白老川の水源なのであった。現在はこの川の南支流がコノヘオサレベツ川と呼ばれる。僅かに旧名を訛って残した名であるらしい。

  山田秀三『北海道の地名』北海道新聞社、1984年、408頁