捨てるカミあれば、拾うミカミあり


河馬(hippopotamus)


先日、散歩の途中で、可愛い河馬の置き物でもないかしらとふらりと立ち寄ったなぜか英語で2nd STREET(南区川沿3条1丁目)という名前のリサイクルショップで、いわゆるクラシック・ライカにそっくりの国産レオタックス(1954年製造)とペンタックスのスポットマティック(1964年製造)がジャンク品として二束三文で売られていた。驚いたのは両者ともに新品のように綺麗だったことだ。レオタックスは迷わず買った。レオタックスにはズミタールという沈胴式のまぎれもなくライカのレンズが装着されていたからである。ズミタールは1939年に最初に発売されたが、コーティングが施されているので1945年以降のものだろう。1933年に出たライカ初の大口径レンズであるズマールを継承したのがズミタールだが、1953年に出た名レンズと誉れ高いズミクロンとの狭間で日陰者扱いされてきたちょっと可哀想なレンズらしい。しかし、中古市場では安くても1万5千円はするらしいから、チョーお買い得ではあった。ペンタックスにはタクマールの55mm, F1.8が付いていた。50mm, F1.4なら迷わず買ったが、迷った末に買った。ズミタールはマウントアダプターをかませてオリンパス・ペンに装着して試し撮りしている。上の河馬の写真に見られる通り、しっとりと柔らかい描写に特徴があるレンズだなあと感じている。余分な光をレンズ内に留めおくためだろうか。タクマール用のマウントアダプターがまだ手に入っていないので、ペンタックスには手許に残っていたフィルムを装填して試し撮りしている。近所にはフィルムを現像してくれる店はもう一軒もなくなってしまったが、どこかで現像するのが楽しみである。




Leotax + Summitar 5cm F2




PENTAX SPOTMATIC + Super-Multi- Coated TAKUMAR 55mm F1.8





OLYMPUS PEN E-P3 + KIPON L39-m4/3 + Summitar 5cm F2