ニュールンベルグの河馬のつがい


私が河馬好きなのを知っている友人がニュールンベルグの木彫り専門店でみつけた河馬のつがいを送ってくれた。その店のショーウインドーには両腕で抱えるほど大きな木彫りのノアの方舟が飾ってあって、そこには数種のつがいの動物たちが乗っていたという。この河馬のつがいはその仲間だった。創世記によれば、洪水を逃れたノアの方舟はトルコのアララト山頂に漂着したことになっているが、この河馬のつがいは友人の手によって極東の島国の北の島に住む私の元に運ばれた。新年早々、私は現代版「洪水」と「方舟」について思いを巡らせることになった。