2012-10-06から1日間の記事一覧

重春、関孫六

祖父が遺した古い道具の錆び落としをしていたら、花鋏からは「重春」、握り鋏からは「関孫六」の文字が浮かび上がって来た。重春は京都、関孫六は関(美濃)。ともに鎌倉時代から続く銘柄のようだ。両者の美しい曲線は鎌倉時代の美意識を伝えるものだろうか。

家裏の現の証拠

まだ咲いていたゲンノショウコ(現の証拠, Dewdrop cranesbill or Thunberg's geranium, Geranium thunbergii)、別名ミコシグサ(神輿草)。

商店街の神樹

西屯田通を歩いている時だった。一際高く聳える樹が見えた。近づいてみたら、なんと神樹こと、ニワウルシ(庭漆, Tree of Heaven, Ailanthus altissima)ではないか。商店街にこんな神樹が刈られずに残っていたとは。驚喜した。古い木造家屋が緑に埋もれてい…

ドングリが落ちる音

コナラ(小楢, Japanese small oak, Quercus serrata) いつの間にか、玄関先がドングリだらけになった。裏山の小楢の樹が毎日沢山の実を落とすからだ。夏のオニグルミの実はボタ、ボタと重そうな音を立てて落ちていたが、小楢の実はポタ、ポタという軽い音…

ノラや

via AF NIKKOR 70-210mm F4

夏の思い出2

蒸し暑い日の午後2時過ぎだった。石段のある路地を抜けると人通りのほとんどない古い商店街に出た。開店している店は数えるほどしかない。水色のプラスチックの洗面器を抱えたおばあさんとすれ違う。近くに銭湯があるのだろう。懐かしい五巾の天竺木綿の暖…