『ウェブ進化論』を読む3:ロングテール現象とWeb 2.0

受講生の皆さん、こんにちは。

今回は、

初めにちょっとだけ、「オヤジのおせっかい」話をしました。そして、このブログでも紹介してきたグーグル・ブックサーチ、グーグル・トレンド、グーグル・アース、グーグル・マップ等のグーグルの「ルール破壊的」サービスの中身を概説してから、「ウェブ進化論を読む3:ロングテール現象とWeb 2.0」の詳説に入りました。
内容は、
1)「ロングテール(長い尾)」の正確な理解に基づいて、
2)従来のeコマースのプラットフォームとは根本的に異なるアマゾンとグーグルによるウェブサービスの核心と、
3)「ロングテール」の認識における両者の差異(有限か無限か)がさらにアマゾンとグーグルの大きな違いにつながっていること、そして
4)Web 2.0と呼ばれる「インターネット第2期」の動向の本質を学びました。

1)に関してはほぼ全員が、結構流布している「パレートの法則」を適用した誤解を正して、正確なイメージと理解を持てたようですね。2)に関してはアマゾンが「膨大な商品情報+API(Application Program Interface)」の無償提供によって、従来型のプラットフォーム的サービス(アマゾン孤島)からウェブサービス(アマゾン群島世界)へと画期的な移行を果たしたことの背景にはネット世界に関する「革命的な」見方(若い世代にとっては常識?)があることを再確認しておいてください。3)に関しては、「死に筋」や「負け組」の商品の「総ざらい」を目指すアマゾンと、実質的に「無限」である未知の可能性の開拓に賭けるグーグルとの違い、具体的にはアマゾンのフルテキストサーチ・サービスとグーグルのブックサーチの違い、あるいはアフィリエートとアドセンスの違いが、物質的な商品(「こちら側」)にこだわるか、それとも情報そのもの(「あちら側」)に照準するかという違いから出て来ることを再確認しておいてください。4)に関しては「定義」、「本質」、「効果」を読み直し、ヤフー・ジャパンと楽天がなぜWeb1.0段階でのエスタブリッシュメント指向を持ち、Web2.0へ移行できないのか、そして移行するには何をすればよいのかについて再確認を。

最後に、楽曲無料ダウンロードサイトmF247」の「配信から創造へ」という情熱と気合いのこもった構想を是非実体験して、色々と考えてみてください。