情報文化論最終回

受講生の皆さん、こんにちは。
今回は、最終回のラストスパートということで、近現代を舞台に侵略と戦争を背景にして、人間の欲望を編集する対照的な二大システムである宗教から資本主義への移行をひとつの軸にして、今日の「世界の戦争状態」へ至る流れを押さえ、また大衆消費社会を背景にして、メディアが加速的に林立し、各種ネットワークが徐々に整備拡張されてきた動向をもうひとつの軸にして、最終的に今日のパーソナル・コンピュータによる従来分散していたメディアの統合、再編集としてのマルチメディア技術と、無力な個人が未曾有のつながりを実現しうるインターネットへと集約されていく道筋を概観し、最後に「強力な抵抗の武器」としてのインターネットの可能性に関して解説しました。
併せて、この講義の狙いのひとつでもあった、「現状認識」から「将来展望」にいたるステップの踏み方に関して、現状とは過去すなわち歴史であり、個人史を超えてできるだけ大きな視野で歴史を見直すことが、よりよい将来の展望につながること、そしてそれを自分の中に「情報地図」を少しずつ描いていく作業として今後も継続していくことが望ましい、大切であること、そしてさらにできるだけ多くの事象に関して、その情報にアクセスする方法と手段の見当がつけられるようにすることの重要性などについてお話ししました。
さて、来週は課題提出日です。何らかの事情で課題内容を知らない人は6/13の記事を見てください。私に「おー、なかなかやるな」と言わせるような成果を期待しています。課題に関する質問等はコメント、メールでいつでも受け付けています。