電柱と電線

今朝は小雨の中カメラを首からぶら下げウィンドブレーカーの中に忍ばせ散歩に出た。が、途中から雨が本格的に降り出したため、写真はあまり撮れなかった。それでも、目に留まったものの一部を11枚撮った。

冬囲いされて温かそうな不揃いな低木たち。

藻岩山へ向かう道。以前から、日本では電柱と電線が景観を台無しにしていると強く感じていた。それらを避けるようにフレームを切ることも多かった。しかし、最近は敢えてフレームから外さないようになった。私は今こういう世界を生きているという一つの記録にもなる。左側の某大学所有の原生林の境界フェンスの取り替え工事中を示すネットもまた、こういうものが当然のように設置される社会を生きている証拠である。

通勤にいつもとは違う山越えのルートを通った。距離的にはいつものルートにくらべ長いが、信号が少なく、渋滞もないので、時間的にはほとんど変わらない。途中、進行方向にカメラを向けフレームとアングルは勘で一枚撮った。もちろん、運転に支障がないようにして。これにも電柱と電線が写っている。時にそれらは美しく見えることもある。電柱と電線が最も美しく見える場所はどこだろうか、とふと思った。