八垂別で蝦夷栗鼠に再会する

今朝は久しぶりに青空が広がり、空気は冷たいが陽射しが暖かかった。思い立って、自宅から五分ほど歩いたところにある「八垂別(ハッタリベツ)」原生林の山道を散歩した。春以来半年以上ぶりだった。

原生林といっても、住宅地に囲まれた小さな林である。ゆっくり歩いても往復に三十分もかからない。林道は落ち葉の絨毯が敷かれ、アスファルトの固さに慣れた足裏、脚腰、そして全身の硬い態勢が少しずつ柔らかくなっていくのを感じた。

住宅街の散歩とは違って、目に入るのは自然ばかり。土と木と草、時々青空と雲。初めのうちは何をどう見ていいか戸惑った。


戸惑った証拠のような写真である。

全部で44枚の写真を撮った。

かがみ込んで苔を見ていたときに、背後で甲高く短い呼ぶような声が聴こえた。驚いて振り返ると、ドングリの木の枝から蝦夷栗鼠(エゾリス)がこちらを窺っていた。以前にも会ったような気がしていた。可愛い奴だと思って挨拶がわりに記念撮影した。