二羽のカラス(烏、鴉)が、絶妙な間隔をおいて電線にとまっていた。なぜか、「絶妙」と感じた。
カラスは古くから,神意を伝える霊鳥とされた。神話のメインステージのような「山」から来てそこへ帰っていくからだろう。現在は凶兆を告げる鳥と考えられることが多い。
日本のカラスはハシブトガラス(Jungle Crow)かハシボソガラス(Carrion Crow)。英語のcrowはカラスの総称でもある。
『カラス研究室』の柴田さんによれば、カラスは「鳥類でもっとも進化した」種であるらしい。世界には「変わった種類のカラス」もいて驚いた。なおカラスは自然分類上は「スズメ目」に属するが、心情的にはスズメの仲間とは認めがたい。
ところで現在日本では北海道の一部にしか生息しないと言われている最も大型のカラスであるワタリガラス(raven)こそは、日本列島を含め、北米大陸からユーラシアにまたがる広範囲の地域で古代神話の隠れた主役だったようだ。アラスカで亡くなった星野道夫さんもそこに強い関心を抱いていた。
- 作者: 星野道夫
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1999/03
- メディア: 大型本
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
散歩の復路、藻岩山のある北を振り向くと雪が解けアスファルトが覗く車道ときれいに排雪されたものの「根雪」になって真っ白な歩道のコントラストに目がいく。
そして、歩道の東側に接するトウキビ畑。フェンスの向こうには小さな公園の小さな山。
コロラドトウヒのツララ(icicles)が3日前にくらべ成長していた。
コロラドトウヒの樹皮を撮ったがひどいピンぼけだった。葉の表情はこんな。