卒業式graduation

札幌、晴れ。昨夜降った雪が藻岩山を再びうっすらと雪化粧した。

さきほど下の娘が高校を卒業した。卒業式列席のために、家族は早朝からばたばたして、私は運転手になり、娘を美容室に送り迎えなどした。風太郎の散歩は妻が代行した。今日の写真は娘を送る途中、車の中から撮った。昨日までカラカラに乾いていたアスファルトが雪で覆われていた。

娘が通っていた高校には制服がないので、卒業式は仮装パーティーめくことで知られる。女の子たちは和服からド派手なドレスまで千差万別。我が娘は比較的地味な黒いドレスだった。幼なじみの女の子はピンクの子豚の着ぐるみで愛嬌たっぷりだった。男の子たちは大半が真新しいスーツ姿。そしてクラスに数人ずつハメを外した衣装の子が混じっている。ウェディング・ドレスの男の子、野球やラグビーのユニフォームの子、剣道のお面をつけ、木刀を携帯した子。和服の子たちも数人いた。同じサングラスをかけたグループもいた。

クラスごとに代表者が卒業証書を授与される。仮装している子たちが代表者なのだった。彼らはお決まりのように、壇上でパフォーマンスを繰り広げる。ひねりの効いたスピーチを行う子、相方も壇上に参上して今風のコントを行う子たち、しみじみと三年間を振り返る子、長渕剛の「乾杯」を熱唱する子、など。それぞれに高校時代という人生の一区切りを精一杯祝っていた。

360余名の18歳たちにはどんな未来が待っているのか。自ら切り開く未来もあるが、大人たちが彼らに準備すべき土俵もあるはずだ。それを己の言葉でちゃんと彼らに伝えることができるかどうか、は己が日々刻々どんな生き方をしているかにかかっている。私は娘にどんな言葉を贈ることができるだろうか。