3月2日にmmpoloさんは作間敏宏「接着/交換」展を紹介していた。
「作間敏宏展が導くもの」http://d.hatena.ne.jp/mmpolo/20070302/1172784378
それに大きな刺激を受けた私はその日のうちにすぐに感想めいたエントリを投げた。
「美は乱調にあり」http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20070302/1172855740
そしたら、mmpoloさんはわざわざオフラインで作間敏宏「接着/交換」(sakuma toshihiro "Adhesion/Replacement")展の手作りのパンフレットを送ってくださった。「手作り」というのは、オリジナルのパンフレットを本物と見紛うばかりに綺麗にカラー・コピーしたものを、巧みに「接着」して「折り込んだ」ものだったということ。一見したところは普通のパンフレットだ。捲って見るのが普通だろう。
しかし、私は何か微かな違和感を感じた。これは「普通」ではない。どこが、どうして?しばし、ためつすがめつしていて、ハッと気づいた。これは、こうして見るべきものだったのだ。やられた、と思った。
驚いた。机上インスタレーション空間が誕生した!流石、mmpoloさんだ。しかし、こうして物好きな私が気がつかなければ、mmpoloさんは永遠に教えてはくれなかっただろう。ちょっと意地悪な気もしたが、そこがまた魅力的である。これはmmpoloさんによる、作間敏宏「接着/交換」展パンフレットを素材にしたアート作品だと感じた。そこにはそれこそ工夫を凝らした「接着」の技と遊び心に溢れたアートの「目」が感じられたし、ある意味では私の中の「パンフレット観」を"Replacement"(「交換」)してもくれた。こんなことを書いても、ご当人は、あれは偶然です、とクールにお応えなさるだろうが。