札幌、曇り。
南の空の雲の隙間からの陽射しで明るい景色だったが、変化に富む雲は天候の不順を告げていた。案の定午後には一時激しく雪が降った。が、すぐに解けた。朝の散歩では二日酔い気味で全身が薄いヴェールで覆われたような感覚だった。野鳥は見なかった。
電線にとまりさえずっていたスズメを撮ろうとしたら、別の三羽が飛来して四羽が見事に等間隔に並んだ。
タンポポ公園、雪に埋もれていた遊具のクワガタムシと野鳥たちが食い散らかしたエゾノコリンゴの果実の大量の残骸が再び姿を現わしていた。
サフラン公園に隣接したトウモロコシ畑の雪も大分解けて、隅っこにのぞいた地面に雑草が生えているのに気づいた。近付いてみると、名前を知らない小さな小さな、直径5mmくらいの花が咲いていた。今年初めて見る野の花だ。