ジョナス・メカスによる365日映画、5月、144日目。
Day 144: Jonas Mekas
Thursday May 24th, 2007
4 min. 26 sec.
about a plate
of apples...
ひと皿の
林檎について
テーブルの上に置かれた円い木製の皿に不揃いの林檎が９個盛られている。
カメラは林檎たちを捉え続ける。
メカスはその林檎の美しさを讃える。その控え目で、無垢で、充実している様を。そしてそんな林檎を芸術に喩えながら、われわれが便利な技術によって芸術を殺していることを告発する。最後に、ずっとずっと昔、故郷の村で、まだ科学によって改良される以前の林檎を味わった経験を語る。
メカスは悪戯っぽい目付きで微笑みながら、カメラに向かって語りかける。
友よ。（笑）
私は昔味わった林檎の夢を見る。
でも、私はこの目の前の改良された林檎も愛しているよ。
だって、この林檎たちはわれわれを破壊はしないからね。
破壊するのは我々の方さ。
友よ。
