白いルピナス、白いアジサイ、白い牡丹

札幌、晴れ。暑い。

藻岩山。

朝の散歩のテリトリーのわずか数キロの道筋で、毎朝発見があることに毎朝驚いている。長過ぎる冬が終わってからの短かすぎる春が遅れを取り戻そうとするかのように高速で展開しているかのようだ。そして今まで見過ごしていた植物たちにお詫びをするかのように目を向け、写真を撮り、見知らぬものについては、少なくとも名前を調べることを通して、私の体験を知識の世界、とくにネット上の情報の世界に繋げようとしている自分がいることに気づく。名前を知ることは、その名前をつけられた植物たちが人間の世界に迎え入れられた経緯を知ることでもある。なかには気に入らない名前もあるが。

白いルピナス(昇り藤, Lupinas polyphyllus)の花を見つけた。

白いアジサイ(紫陽花, Hydrangea)を見つけた。

見知らぬ木の蕾。

今までなぜか気づかなかった紅葉したAcer palmatum Thunb., Maple)の鮮烈な赤。

いまだに名前が知れぬ木の花。葉はまだない。

へー、と感心した放射状形態の見知らぬ草の花。調べがつかない。

初めて見るタイプのツツジ。長いおしべが一本飛び出している。

このタイプが私にとっては一番苦手だ。サクラ?ウメ?モモ?ナシ?リンゴ?

乾き切った鞘。割れて中から種が弾けて飛んだのだろう。

白い牡丹(Paeonia suffruticosa)を見つけた。

バニラ・アイスクリームを連想させる質感の牡丹の蕾。

自宅玄関脇で雑草と化したカキドオシ(垣通, Glechoma hederacea)が目立たない花をつけていた。