枯死芸

「私の廃品活用芸術活動」、別名「祭壇作り」は5月3日の「その6」でひとつの限界、転機を迎えた。活用する素材を廃品的人工物と枯れ枝など自然物の混合から、後者のみに限定し、ナチュラルでミニマリスティックで、しかもバロックな道を追求することにした。「裏切り者!」という声が聞こえるような気がするが、「ゴメンナサイ」と言うしかない。私の心はそんなに綺麗ではない。

この写真はオリジナルが照明の関係で写りが悪かったので、思いつきで「反転(invert)」にしてみたら、案外良かったと思った結果である。

フルモデル・チェンジした祭壇のメインの素材は西岡水源池で拾ったイワガラミ(Schizophragma hydrangeoides, Japanese hydrangea vine)の天然ドライ・フラワー、脇役が近所で拾った山葡萄の蔓、松毬(まつぼっくり)、そして蝦夷の小林檎である。花瓶に見立てたのは、4月7日に記録した「秋田の北鹿 / 雪中貯蔵」の酒瓶。(これは廃品活用だった。徹底し切れていなかった。)