花菖蒲(?)、天竺牡丹、花魁草

札幌、晴れ。風強し。

藻岩山、北方面。

東方面。雲に被われている。

これは時期的にハナショウブ(花菖蒲, Japanese iris, Sword-leaved iris, Iris ensata)だろうか。花を真上から見ると印象が違う。

原生林に差し掛かったとき、すぐ目の前を、全長20センチくらいの物体がかすめ、アスファルトの路面に、バサッ、と落っこちた。何だ?鳥か?何だ?長い柄のついた萎れた木の葉だった。時折かなり強い風が吹く。

路面を見渡すと、他にも一部枝ごと落ちたもののあった。

原生林の中に、丈1メートルくらにすくっと立ち上がった草が沢山生えている。大きな細長い固そうな蕾を真横に向けて突き出している。今朝その内の一本の蕾が開きかけていた。白い花が咲きそうだ。未同定。

大輪の、直径10センチくらいの黄色い花が目に留まる。これはダリアDahlia, Dahlia pinnata)だと思う。別名を天竺牡丹(てんじくぼたん)という。キク科ダリア属。ダリアの園芸種は3万種を超えるという。目眩がする。

とにかく、色んな植物が、草も木も、これでもか、というくらい植えられているお宅の裏庭に、こんな花たちが風に踊っていて驚いた。未同定。追記:ベロニカ(瑠璃虎の尾, Veronica, Speedwell)のようだ。

7月7日に、mmpoloさんからPear, Pyrus pyrifolia)と教えられた木の実が、小粒ながらだんだん梨らしくなってきた。

7月11日に、プルメリアと記録したこの花について、kinaさんから、キョウチクトウ夾竹桃, Common oleander, Nerium indicum)ではないかと知らせていただいて、調べ直していた。キョウチクトウに非常によく似ているが、花弁と葉の形に違和感があった。今朝、また立ち止まって眺めていたら、偶然この花のご主人が家から出てきたので、尋ねることができた。残念ながら本当の名前は知らないということだったが、貴重な情報をゲットした。お盆の頃に本来ピンク色の花が咲くと言われて植えたものだということだった。私は頭から「白い花」と決めこんで調べていた。それで、ピンクも視野に入れて、調べ直した結果、花弁の形も葉の形からも、キョウチクトウに似ている花として知られる、ハナシノブ(花忍)科のオイランソウ(花魁草, Phlox, Phlox paniculata)ではないかと思った。クサキョウチクトウ(草夾竹桃)とも呼ぶようだが、フロックスが通り名らしい。学名phloxはギリシア語で「炎」を意味するphlogos由来らしいが、たしかに私が見た白いフロックスも静かに妖しく燃えているような微かな印象があった。