ユウガオはウリ科である


今朝の散歩で記録したヘチマのように見えた巨大な果実は、干瓢(かんぴょう)が作られるユウガオではないかとmmpoloさん(id:mmpolo)からお知らせいただいて、無知な私は驚いていた。たしかに、mmpoloさんのご指摘の通り、ユウガオ(夕顔, Lagenaria siceraria var. hispida)である。ただし、食用にする長ユウガオで、干瓢の材料にする丸ユウガオ(ヒョウタン?)とは違うらしいが、その「違い」は変種レベルのようである。下のページ参照。

それにしても、なぜユウガオ?アサガオヒルガオ、ヨルガオと同じ仲間?頭の中をハテナが駆け巡った。ユウガオを調べてみて初めて知った。ユウガオは、ウリ科の植物で、アサガオヒルガオ、ヨルガオはいずれもヒルガオ科の植物であり、系統・見た目ともに全くの別物である、ということを。では、なぜ同じ仲間のようなユウガオと命名されたかというと、夕方に開いた白い花が翌日の午前中にしぼんでしまうという開花時間の特徴からであるという。ちなみにアサガオは朝に咲いて昼にはしぼみ(最近は昼咲きの品種も出回っているらしい)、ヒルガオは朝開花し、昼になってもしぼまない、ヨルガオは夕方から夜まで咲いているという特徴(そこからヤカイソウ(夜開草)という別名もある)からの命名である。また、ヨルガオをユウガオと呼ぶ例があって、ウリ科のユウガオとの混乱が生じているとも言われる。

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今朝、記録し忘れた花があった。

湧き水が流れる道端の雑草のなかに点在していた直径1センチくらいの小さな花。同じフウロソウ科の、ゲンノショウコ(現の証拠, Geranium nepalense subsp. thunbergii)か、6月24日に記録したミツバフウロ三つ葉風露, Geranium wilfordii)か、イチゲフウロ(一花風露, Geranium sibiricum var.glabrius)か、区別がつかなかった。「花柄の先に1個の花がつく」のが命名の由来であるイチゲフウロの可能性が高いと見ているが、茎や葉の特徴を調べ直してみる予定である。