ハナズオウ(花蘇芳)の果実、ノコギリソウ(鋸草)、ヌルデ(白膠木)

札幌、晴のち曇り。暑い。

藻岩山。雲が気に入った。

5月25日に妖艶な花を、7月9日に明るい緑の葉をそれぞれ記録したハナズオウ(花蘇芳, Cercis chinensis)が鞘状の果実をつけていることに気づく。

道端に、遠目には一瞬ノラニンジンに見えた花を、どこか違うなと思って近づいてみたら、葉がぎざぎざで、よく見ると集合した極小の白い花も全く違った。ノコギリソウ(鋸草, Yarrow, Achillea alpina or Achillea sibirica?)だった。

ある空き地に以前からちょっと気になっていた低木がある。何が気になっていたのか近づいてよく見たら、羽状の葉の葉軸とよばれる部分が半ば葉のように広がっていることころであることに気づいた。ウルシ科のヌルデ(白膠木, Rhus javanica Linn)だった。葉軸の広がりを「翼」と呼ぶようだ。別名フシノキ、カチノキ(カツノキ)。万葉集では「かづの木」として登場し、かつては五倍子(ごばいし)あるいは付子(ふし)、果実は塩麩子(えんぶし)と呼ばれ、生薬としても用いられたらしい。


通りに面したあるお宅の庭の隅っこに、極小の濃いピンクの花が目にとまる。同定の為に葉も撮影したが、意外にも未同定。園芸品種か。追記ユキノシタ科のダイモンジソウ(大文字草, Saxifraga fortunei)の赤花のようだ。