ジョナス・メカスによる365日映画、10月5日、278日目。
Day 278: Jonas Mekas
Friday, October 5th, 2007
3:45min.
the game of
reincarnation ---
輪廻転生(生まれ変わり)
のゲーム…
(注意:やはり、昨日配信されたビデオは今日の分だった。ところが、昨日のダウンロード先には以前として今日のフィルムがリンクされたままである。そのことをJONASMEKAS.COM宛にメールで知らせたが、まだ返事はない。仕方ないので、昨日書いた今日のフィルムの紹介をここに転載する。そして昨日の分については、昨日のエントリーにいずれ追記することにする。)
薄暗いバーで、フォン・ブイ(Phong Bui, 1964-)が「俺は金魚になりたいんだ。美しい金色の皮膚で、水の中をゆっくりと優雅に泳ぎ、水面に浮上して酸素を吸い、太陽の光を浴びる…」と話している。オーグスト・バルカリス(Auguste Varkalis)は「燃える富士山」になりたいと凄いことを言い出す。
フォンが会話の流れをコントロールするようにして、来世で動物に生まれ変わるとしたら、どんな動物がいいか、考えずに、直観で答えることにしようと提案する。「考えるな、すぐに」とフォン。「蜘蛛だ」とオーグスト。「むにゃむにゃ」と考えるメカス。「考えるな、ジョナス」とフォン。「……、ハエだ」とメカス。「クモとハエか(大笑)」とフォン。「じゃ、もう一つ選べるとしたら何だ?」とフォン。「……、鳩だ」とオーグスト。「あーーー、サイだ」とメカス。「最初の選択は無効で、第二の選択が有効なんだ、ハトとサイか、悪くない」とフォンの音頭で乾杯する三人。その根拠は不明。フォンは「次善の理論(theory of second best)」を念頭に置いているのかもしれない。とにかく、ちょっと(かなり?)酔っている三人は愉快そうだ。唐突に、オーグストが「俺は今サルなんだ」と言い出す。「は?」とフォン。「サルから抜け出せないんだよ。中国では、……、今年は、今はサルなんだ」とオーグスト。オーグストに間違いがなければ、これは3年前2004年の映像か、それとも干支の理解に混乱があるのか、不明。中国由来の干支も知っているオーグストだった。