Lou Reed & Puddin' Tang as the Velvet Underground:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、10月24日、297日目。


Day 297: Jonas Mekas
Wednesday, October 24th, 2007
8:54 min.

Lou Reed at Harry
Smith Concert at
St. Ann's. and a
surprise from
Glasslands,
Williamsburg --

ルー・リード
聖アンの倉庫で行われた
ハリー・スミス・コンサートで
歌う。
そしてもうひとつは
ウィリアムズバーグの
グラスランズ・ギャラリーから
驚きを。

前半は57歳当時のルー・リードLou Reed, 1942-)のステージ。彼はニューヨークのユダヤ人。世界を見切ったようなクールでストイックでワイルドでニヒリスティックな姿勢は相変わらずだ。(しかし彼の最近の公式サイトはけっこう凝っている。)

日付は1999年11月11日。1999年〜2001年にかけて行われた、ハリー・スミス(Harry Smith)と”Anthology of American Folk Music”のトリビュート企画としてハル・ウィナー(Hal Willner)がプロデュースした「ハリー・スミス・プロジェクト」(The Harry Smith Project)のライブ・コンサートの一場面。このライブ・コンサートからの映像は5月9日のニック・ケイブ(Nick Cave)、10月10日ソニック・ユースSonic Youth)に続いて三回目である。

今までコンサート会場のSt. Ann'sの詳細が不明だったが、正式には聖アンの倉庫(St. Ann's Warehouse)と呼ばれるブルックリンにある劇場であることが分かった。名前からして同じブルックリンにあるローマ・カトリック系の聖アン教会(Church of St. Ann & the Holy Trinity)と縁があるが、建物は全く別であり、St. Ann's劇場の建物はウォーターフロントの香辛料工場の跡地にある。


後半の「驚き」とは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドthe Velvet Underground)の再来か、と(ちょっと)思わせる謎のバンドPuddin' Tangのライブ演奏のことだった。リード・ボーカル兼ギタリストは若かりしルー・リードに似ているような似ていないような微妙な印象。似ているのはサングラスだけかも。日付は今年2007年8月18日。会場のグラスランズ・ギャラリー(Glasslands Gallery)はいわゆる画廊ではなく、いわゆるアート・スペース。同じPuddin' Tangという名前のバンドは複数存在するが、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドをコピーしたようなバンドPuddin' Tangに関する情報はウェブ上にはないようだ。