第1回活版印刷ワークショップは3月9日(日)です


第1回 活版印刷ワークショップ 活字よ、こんにちは。

札幌市内はもちろん、日本全国でも、さらには世界的にも数少ない活版印刷を生業にしている印刷屋のひとつ、札幌日章堂印房の三代目酒井博史さんが、いよいよ北海道の活版印刷の最後の砦の「狼煙」を上げました。

そこで活字とともに生きてきたといっても過言ではない職人、プロとしての酒井さんは、「活字よ、ただいま。」という言葉の中に、活字の「再生」ならぬ「新生」のビジョンをしっかりとつかんだように思われます。それは私(たち)素人にとっては「活字よ、こんにちは。」と表現されるべきビジョンに他ならないということも。そして、そのようなビジョンを実現するための一環としての活版印刷ワークショップの第1回は、3月9日(日曜日)に開催ということです。詳細はこちらで。

昨日、私がその工程の部分的体験を報告しましたが、

このワークショップでは、名刺一箱(100枚)を印刷するそうです。内容はシンプルながら、文選・組版・印刷・解版まで全ての流れを酒井さんの詳しい解説つきでじっくりと体験することができるはずです。

一つ一つ活字を拾う体験は非常に新鮮で、一つ一つ組まれた活字はそれだけで息を呑むほど美しく、白い紙の上に文字が姿を現す、いわば文字の誕生の瞬間に立ち会うことは、この上ない刺激に満ちた体験になることでしょう。