しおA字ビスケットの書体は何?


これはいわゆる「坂ビスケット」こと、「しおA字ビスケット」のパッケージ。アルファベットを象った素朴な味のビスケット。小さい頃よく食べた記憶がある。製造元は札幌市西区二十四軒にある坂栄養食品。昨日の酒井さんとの雑談の中で話題に上り、懐かしさのあまり、今日仕事帰りに生協に寄って探してみたら、あった(!)ので、迷わず買った。帰宅して早速開封し、何はともあれ、つまみながら、アルファベット順に並べてみた。

足りない......。アルファベットではF, I, J, K, L, P, T, V, Yが、数字では1, 3, 6, 7, 9が足りない。そこがまたイイ感じだ。また買いたくなる(足りないからと言って文句をいうのは野暮、愚の骨頂である)。一番右下の形は解読できなかった。謎。

「しおA字ビスケット」。それにしてもシュールな名前だが、「A字」にはアルファベットの「エージ」ないしは「エイジ」と「アジ(味)」の二つの意味が掛けてある。単に「塩味ビスケット」では味気ないというか美味しそうではない。かといって単に「アルファベット・ビスケット」でもつまらない。その狭間で命名者は深く長く葛藤した末に両者を共存させる「しおA字ビスケット」という名前を発見、発明したにちがいない。(私の想像にすぎませんが。)

ところで、ウィキペディア

には坂社長が館長を務めるかなり面白そうな私設博物館「レトロ・スペース坂」のウェブサイトが外部リンクされていた。

そこには社長兼館長の坂一敬(Kazutaka Saka)氏のプロフィールとインタビューもあり、なかなか面白い人物であることがなんとなく分かるようになっている。この人なら「しおA字ビスケット」と命名しても何ら不思議ではないと思わせる。

ひとつ疑問なのは「しおA字ビスケット」の書体は何か(Biscuit?)、あるいは誰が何を見本にデザインしたのかということである。今度工場とレトロ・スペース坂を訪れて、機会があれば「しおA字ビスケット」の由来も含めて坂さんに尋ねてみたい。できれば、「母型」も見てみたいものだ。