からっぽと未練と失敗と:平民さんの「明るい部屋」

心憎いセンスと努力。「平民新聞」の金子さん......、ロラン・バルトもサム・シェパードもゴダールも......。

これからもぼくは楽しい写真を撮っていきたいです。そんで見てくれる人が少しでも楽しい気分になってくれたらすごくうれしいと思います。

すごく正しいスタンス。4月23日発売のテレビブロスに平民さんのインタビューが載ったらしい。拍手。まだ見ていない。

カラッポなんだよ、カラッポ。中身なんて、もうとっくになくなってるのに、もうとっくになくなっている事を自分でもわかっているのに、いつまでも後生大事に抱えて、それだけを頼りにして生きている。……、わかりやすく言やあ、俺ら、失敗したんだよ。

ああ、「失敗」。でも、なんて「明るい失敗」。「明るい部屋」。だから皆訪ねて来る。悲しいくらい明るい部屋だから。悲しいくらい楽しい写真が見られるから。