ヌルデ、テマリカンボク、ツリガネズイセン、シナノキの花、

札幌、曇り。雨上がりの朝、湿った空気が町内を包み込む。ちょっと重たい空気のなかを泳ぐような感覚にとらわれる。植物たちはみんな昨夜の雨に洗われて、風呂上がりの濡れた髪の毛のように艶かしい。



おや、こんな造形もあり、か。いいなあ。一見、アザミの仲間かと思ったが、どうも違うようだ。未同定。


久しぶりに町内に一本だけ残ったヌルデ(白膠木, Rhus javanica)の木に挨拶する。若葉が雨露に濡れていた。



あれ? 遠くからはアジサイの花のようにも見えたこれは、カンボクはカンボクでもテマリカンボク(手毬肝木, Viburnum opulus f. sterile)だった。スイカズラの仲間。


サクランボ(Cherry)が大きくなってきた。



Mさん宅の大きな庭&畠の隅っこにツリガネズイセン(釣鐘水仙, Spanish Bluebell, Scilla hispanica)が咲いていた。英名、学名に見られるように、故郷はスペインだ。Mさん宅の大きな庭&畠にはM婦人の努力によって多種の草木が植えられている。写真を撮る前に花が終わってしまったものもある。悔しい。記憶には撮ってある。一度一通り名前を紹介してもらったのだが、忘れてしまったものも少なくない。



いつものように、サフラン公園入り口のシナノキ(科の木, Japanese Linden, Tilia japonica)の下に立って枝葉を見上げる。気持ちがいい。折れた枝がぶら下がっていた。モンクが語っていたように(「シナノキ余話」)、カラスの仕業なのかもしれない。花が咲いていることに初めて気づいた。