ヤマボウシ、オオヤマレンゲ、シロヤマブキ、ハコネウツギ

札幌、雨上がりの朝、空気は湿って重たい。昨夜の雨でニセアカシアの白い花がかなり散った。

遠くからでも眼に飛び込んで来る十字形の、手裏剣を連想させる、ヤマボウシ (山法師, Japanese strawberry tree, Cornus kousa)の花。

いつもの道を外れた。へー、初めて見る木の白い花。俯いている。花弁が10枚以上ある。モクレンの仲間のオオヤマレンゲ(大山蓮華, Magnolia sieboldii)だった。

一度見たら忘れられないシロヤマブキ(白山吹, Jetbead/Jet-bead, Rhodotypos scandens)の実。白い花はいつの間にか終わっていた。四つ一組の珍しい作りの実には何か微かなひっかかりを感じる。やはりルーツに特徴があるのだった。「満鮮要素」と呼ばれる植物群に属するらしい。

庭木として植えられたナナカマド(七竈, Japanese Rowan, Sorbus commixta)。最初は分からなかった。街路樹として植えられたものとはかなり様子が違う。実がなければ、ナナカマドとは思わなかっただろう。

藻岩中学校裏門そばのプラタナスの樹々の下に今年もコウリンタンポポ(紅輪蒲公英, Hieracium aurantiacum)が咲き始めた。

顔なじみのHさん宅の庭の低木に白い花が沢山咲いていた。これからピンクの花も咲き混じると、Hさんに教えられた、ハコネウツギ(箱根空木, Japanese weigela, Weigela coraeensis)。アジサイ科(Hydrangeaceae)か。

Hさん宅の庭にはボケ(木瓜, Flowering Quince, Chaenomeles speciosa)の木も二本あって、実が欲しいなら、いつでも好きなだけ採って持ってっていいよー、と言ってくださった。やった!

あっ、セイヨウスグリ(西洋酸塊, Gooseberry, Ribes uva-crispa)の実だ。