動物病院で

帰宅後、体調不良の風太郎をかかりつけの動物病院に連れて行った。今年はまだ済ませていなかった狂犬病の予防注射をかねて。その病院は午後7時までやっているので助かる。昨年秋に右前脚のひどい皮膚炎でお世話になって以来なのに、風太郎のことをよく覚えていてくださった女医さんは、一通り丁寧に診て下さった。結果は急を要する病状は見られないということで一安心したが、まったく予想外の軽い異変を知らされた。「お父さん(そう言われて、ちょっとびっくりした)、ちょっと見て触ってください。」「え?」「睾丸です」「え?」「タマタマです」「あっ、はい」「片方が大きいのがはっきる分かるでしょう? まだ心配はありませんが、ときどきチェックしてあげてください。」「はい」

念のため、前立腺のエコー検査をしたが、異常はなかった。要するに、悪性腫瘍の可能性が心配されたわけだった。

そういうわけで、今後私は風太郎のタマタマを時々観察しなければならないことになったのだった。