夕方、裏山の林から野鳥の特徴のある美しい鳴き声が聴こえてきた。初めて聴く声だった。慌ててカメラを持って外に出て、耳を澄まし、カメラを声のする方向に向けた。姿を確認することはできなかったが、かなり明瞭に五パターンの囀りを録音することができた。遠くで犬の吠える声や近所の小学生の遊ぶ声も入っているが。そのうち、最初と最後が基本は同じ旋律のように聴こえた。最後はちょっとアレンジしたような感じ。地鳴きや囀りの表記は非常に難しい、というか、少なくとも私には不可能である。愛用の『フィールドガイド日本の野鳥』で見知った野鳥の囀りを調べてみたが、どれも違うように感じた。ちなみにその最初と最後の囀りは、メロディーとしては「G#G#G#G#BA#G#」に聴こえる。
