ボケ、キタコブシ、そして、めんこいねえのおばあさん


ユーモラスな形のボケ(木瓜, Flowering Quince, Chaenomeles speciosa)の新芽。


キタコブシ(北辛夷, Magnolia kobus var. borealis)。仲間のハクモクレンよりも可憐で繊細な印象の花をつける。

今朝、念願の「めんこいねえのおばあさん」(「最近気がかりなこと」)に再会することができた。元気そうで何よりだった。曲がり角で立ち止まりこちらをじーっと見ている見覚えのある姿が眼に入った。先刻ご承知だった(噂が広まっているようだ)。私が会釈しながら近づくと、「死んだのかい?」と優しく声をかけてきた。いつものように私は一通り報告した。「とても可愛がってもらって感謝しています。」「そうかい、寂しいねえ。」「はい。」「また飼わないのかい?」「ええ、たぶん。」「寂しいねえ。」「はい。」「また飼いなさい。」思いがけない最後の言葉に胸を突かれた。