札幌、雪


朝、起きると、雪が積もっていた。雪はだんだん霙(みぞれ)になった。



傘をさして散歩に出た。藻岩山は雪に煙って見えなかった。



開き始めた花はみな雪の重みで項垂れたり倒れたりして萎れていた。



せっかくの勢いに時間の急ブレーキがかかったようで、彼等には気の毒なことかもしれないが、雪や霙にまみれた姿もまた美しいと感じる、のは残酷な証拠か。