和紙が運ぶ「土」の記憶

ブラジルはサンパウロ在住の写真家・楮佐古晶章(かじさこありのり)さんが弓場勝重ギャラリーの作品「アリアンサの大地(terra da aliança)」を紹介している。

 http://www.100nen.com.br/ja/akinori/000189/20090424005445.cfm

「土」の命を強く感じさせる作品に、「詩」も添えられている。

触発された。

日本からブラジルに渡った人々と和紙。アリアンサの土になった父母。その土を「いとおしい和紙」の上に置く。「和紙は土で漉く。」 和紙に残された「いとおしい父母の故郷」の土の古い記憶が、遠くアリアンサの土になった父母の新しい記憶と重なる。和紙になって海を渡り再びひとつにつながる「土」の記憶。

素晴らしい。