強風


道端ではセイヨウタンポポ(西洋蒲公英, Dandelion, Taraxacum officinale)が目立つ。二つが合体したような、柄が平たく太く「帯化」した巨大な奇形タンポポを見かけた。


目立つタンポポの陰で極小の花を風に踊らせるヒメオドリコソウ(姫踊り子草, Purple Deadnettle, Lamium purpureum


老いたツクシ(土筆, Field Horsetail, Common Horsetail, Equisetum arvense


こちらに向かって歩いてきたおじいさんが突風に帽子を後ろに飛ばされた。とっさに伸ばした右腕は宙をさまよった。来た道を戻って帽子を拾って目深にかぶり直してから、おじいさんは藻岩神社の境内に入る階段をゆっくりと昇った。そして鳥居の両脇に植えられた、今や満開の八重桜を見上げていた。右手には大きな風呂敷包。何を拝みにきたのだろうか。その後姿に「人生」を感じた。も何度も帽子を飛ばされそうになったので、散歩中右手で押さえていた。


シロヤマブキ(白山吹, Rhodotypos scandens)。シロヤマブキはバラの仲間で、黄色い花をつけるヤマブキ(山吹, Kerria japonica)の白花ではない。花もシロヤマブキは4弁花で、ヤマブキは5弁花。


チューリップ(鬱金香, Tulip, Tulipa)。懲りずに戸外のメイプルソープを目指す。


茄子か、枝豆か、トマトか...。蔦が絡まって上に伸びるように四本の竹を組んである。こういう造形は美しいと感じる。土や植物との対話の結果のような...。


サフラン公園のライラック(紫丁香花, Lilac, Syringa vulgaris)は八分咲きといったところ。風に激しく揺れるのにあわせてカメラを踊らせ撮る。


廃庭の木陰にひっそりと咲くアズマシャクナゲ(東石楠花, Rhododendron metternichii var. pentamerum


プラタナス(紅葉葉鈴懸の木, London plane/Sycamore, Platanus acerifolia)の若葉が幼児の掌くらいに生長した。